2015-03-19

Fanny Mendelssohn-Hensel - Das Heimweh (Piano Solo Transcription)

Fanny Mendelssohn - Das Heimweh, H-U 129 (formerly attributed to Felix Mendelssohn as Op. 8 No. 2). Piano solo version as „Le mal du pays. Agitato, par F. Mendelssohn-Bartholdy“ from „Le musée des pianistes“ (St. Petersburg: Brandus)

ロシア・サンクトペテルブルクのブランドゥス社が出版した「ピアニストたちの博物館」に収録されているファニー・メンデルスゾーンの歌曲「郷愁」のピアノ独奏用編曲を弾きました。弟フェリクス・メンデルスゾーンの名で出版された「12の歌曲 Op.8」の第2曲がこの「郷愁」(フリーデリケ・ローベルト詞) で、これを含めた曲集中の3曲がファニーの作とされています。 「郷愁」は1824年から1825にかけて作曲され、1826年に「12の歌曲 Op.8」のうち前半6曲が、翌1827年に全曲が出版されました。その後、1829年にファニーは画家のヴィルヘルム・ヘンゼルと結婚しています。

「ピアニストたちの博物館」に編曲者の名は書かれていませんでした。原曲と同じニ短調で書かれていますが、原曲が3節ある有節歌曲であるのに対して編曲では繰り返しなしの1節で終わり、原曲の終結部を用いた序奏が付けられています。題名はドイツ語からフランス語に訳されていますが、原曲のものとほぼ同じ意味のようです。

2015-02-21

Pasticcio Variations on "God save the King" by Beethoven, Hummel and Kalkbrenner

Wiener Musikalisches Pfennig-Magazin für das Pianoforte allein, redigirt von Carl Czerny, 1ster Jahrgang, Nr. 45 (1834)
Nr. 115. Englisches Volkslied: God save the King, mit Variationen von Beethoven, Hummel und Kalkbrenner.

週刊の楽譜冊子 Wiener Musikalisches Pfennig-Magazin für das Pianoforte allein 第1年次第45号第115曲として出版された「イングランド民謡『神よ国王を護り賜え』とベートーヴェン、フンメル、カルクブレンナーによる変奏曲」という合作変奏曲を紹介します。前回の「『美しいミンカ』変奏曲」と同様に、この作品も編集者カール・チェルニーによるパスティッチョ変奏曲です。

Theme

Theme [God save the King]: Moderato (D major)

主題は現在ではイギリス国歌として知られる「国王陛下万歳」です。主題と3つの変奏はすべてニ長調となっています。

Var. 1: Beethoven

Var. 1 (D major) by Ludwig van Beethoven (1770-1827)
Variation 1 from Variations pour le Pianoforte sur le Thème: God save the King, in C major, WoO 78 (1802/3)

最初の変奏はチェルニーの師ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの初期の作品「『神よ国王を護り賜え』による7つの変奏曲 ハ長調 WoO 78」第1変奏をハ長調からニ長調に移調したものです。

Var. 2: Hummel

Var. 2 (D major) by Johann Nepomuk Hummel (1778-1837)
Variation 4 from Variations pour le Piano-Forte sur la Chanson: God save the king, Op. 10 (1794)

ベートーヴェンの友人であったヨハン・ネポムク・フンメルの変奏を次に配置しています。フンメル作曲「歌曲『神よ国王を護り賜え』による6つの変奏曲 ニ長調 Op.10」の第4変奏です。

Var. 3: Kalkbrenner

Var. 3: Allegro vivace (D major) by Friedrich Wilhelm Kalkbrenner (1784-1849)
Variation 8 from God save the King with 8 Variations for the Piano forte, Op. 18

フリードリヒ・カルクブレンナーはドイツ出身の作曲家ですが、主にロンドンやパリを拠点に活動していました。パリ音楽院卒業後、ヴィーンのヨハン・ゲオルク・アルブレヒツベルガーの下で対位法を学んだという点では、ベートーヴェンやフンメルの弟弟子ということになります。その後、ヴィーンの音楽家の一人として「愛国芸術家協会 Vaterländischer Künstlerverein (ディアベッリのワルツによる50の変奏曲)」にも参加しています。1834年当時はパリでピアノ奏者、音楽教師、ピアノ製作者としても活躍していました。カルクブレンナー作曲「愛好された歌曲『神よ国王を護り賜え』による8つの変奏曲 8 Variations pour le piano-forté, sur l'air favori: God save the King, Op. 17」の変奏ではないかと考えます。

「『神よ国王を護り賜え』による8つの変奏曲 Op.18」の第8変奏でした。フランス語題の版と英語題の版では作品番号のずれがあるようです。 (2019-07-19 追記)

Pasticcio Variations on "Schöne Minka" by Leidesdorf, Hummel, Mayseder, Czerny and Ries

Wiener Musikalisches Pfennig-Magazin für das Pianoforte allein, redigirt von Carl Czerny, 1ster Jahrgang, Nr. 41 (1834)
Nr. 107. Beliebtes russisches Lied [Schöne Minka] mit Variationen von Leidesdorf, Hummel, Mayseder, C. Czerny und Ries.

週刊の楽譜冊子 Wiener Musikalisches Pfennig-Magazin für das Pianoforte allein 第1年次第41号第107曲として出版された「愛好されたロシア歌曲とライデスドルフ、フンメル、マイゼーダー、C.チェルニー、リースによる変奏曲」という合作変奏曲を紹介します。合作変奏曲とはいっても、フェルディナント・リース以外の4名が参加した「愛国芸術家協会 Vaterländischer Künstlerverein (ディアベッリのワルツによる50の変奏曲)」のように各者が委嘱によってこの作品のために変奏を書いたわけではなく、既存の変奏曲からの抜粋を編集者カール・チェルニーの手によって一つの変奏曲にまとめ上げられたもののようです。

モーツァルトは異なる作曲家によるソナタの楽章などを一つの協奏曲にまとめたものを7曲残し、それらはパスティッチョ・コンチェルト (Pasticcio concerto) として知られています。また、ヨハン・バプティスト・クラーマーの例で言えば自作のピアノ協奏曲第5番ハ短調 Op.48 の第1、第2楽章とモーツァルトのピアノ協奏曲第24番ハ短調 K.491 の第3楽章を組み合わせて演奏するということもあったようです (小岩信治「ピアノ協奏曲の誕生」、春秋社)。次回の「『国王陛下万歳』変奏曲」と同様に、この作品もパスティッチョ変奏曲と呼べるものでしょう。

Theme

Theme [Schöne Minka ; Їхав козак за Дунай ; Ехал козак за Дунай]: Allegretto (A minor)

主題はウクライナ民謡「コサックはドナウを越えて」(Їхав козак за Дунай ; Ехал козак за Дунай)。当時のドイツ・オーストリアでは「美しいミンカ」(Schöne Minka) の題で知られていました。

Var. 1: Leidesdorf

Var.1: Vivace (A minor) by Maximilian Josef Leidesdorf (1787-1840)
[Variations sur l'Air: Schöne Minka]?

マクシミリアン・ヨーゼフ・ライデスドルフはオーストリアの作曲家・音楽出版業者で、1834年当時はイタリアのフィレンツェを拠点に活動していました。ライデスドルフの作品に「歌曲『美しいミンカ』による変奏曲」がありますが、その中の変奏ではないかと考えます。

Var. 2: Hummel

Var. 2: Tutto legato (A minor) by Johann Nepomuk Hummel (1778-1837)
Piano Part of the Variation 1 from Adagio, Variations et Rondo sur un thème russe pour piano, flute et violoncelle, in A minor, Op. 78 (ca. 1818)

ヨハン・ネポムク・フンメルはプレスブルク (ブラチスラヴァ) 出身の作曲家・ピアノ奏者で、1834年当時はヴァイマルで音楽監督をしていました。フンメル作曲「ピアノとフルートとチェロのためのロシアの主題によるアダージョ、変奏曲とロンド イ短調 Op.78」第1変奏ピアノパートが基になっています。

Var. 3: Mayseder

Var. 3: Vivo e brillante (A minor) by Joseph Mayseder (1789-1863)
[Variationen über ein russisches Lied "Schöne Minka, ich muß scheiden", in E minor, Op. 1]?

ヴァイオリン奏者でもあったヨーゼフ・マイゼーダーは管弦楽曲や弦楽器のための室内楽曲を主に残しています。マイゼーダー作曲「ロシア歌曲『美しいミンカよ、別れねばならぬ』による変奏曲 ホ短調 Op.1」(ヴァイオリンを含む数種の編成による) の変奏を編曲したものではないかと考えます。

Var. 4: C. Czerny

Var. 4: Legato cantabile (A major) by Carl Czerny (1791-1857)

主題と他の変奏はイ短調ですが、このカール・チェルニーによる変奏だけはイ長調で書かれています。

Var. 5: Ries

Var. 5: Vivo e brillante (A minor) by Ferdinand Ries (1784-1838)
Variation 8 from 9 Variationen über ein russisches Lied, Op. 33 No. 2 (1809)

ベートーヴェンの下でのチェルニーの兄弟弟子にあたるフェルディナント・リースによる変奏をフィナーレにあてています。出版時のリースの動向はというと、フランクフルト・アム・マインからアーヘンに拠点を移し、同地で開催された1834年のニーダーライン音楽祭で音楽監督を務めています。リース作曲「ロシア歌曲による9つの変奏曲 Op.33/2」の変奏ではないかと考えます。

[追記 2019-02-22] 確認できた楽譜によると、リース作曲「ロシア歌曲による9つの変奏曲 Op.33/2」第8変奏が基になっています。原曲の変奏には発想記号はありません。

2015-02-13

Ferdinand Hiller - Choral on the motif G-A-C-B in G major, Op. 79 No. 8

Ferdinand Hiller (Germany, 1811 - 1885) - 8 Leichte Klavierstücke für seine kleine Tony, Op. 79 (pub. 1858); No. 8. Choral G-dur. Andante.

ドイツの作曲家フェルディナント・ヒラー作曲「小さなトニーのための8つの易しいピアノ小品」より第8曲「コラール ト長調」を弾きました。「行進曲風」、「タランテラ風」、「小奇想曲」、「ロマンツェ」、「小ロンド」、「スケルツォ」、「バラード」、「コラール」からなる曲集の終曲です。トニーというのは出版された1858年には8歳だった自身の娘、アントニー (Antonie Kwast-Hiller, 1850 - 1931) のことのようです。アントニーは後にオランダ出身のピアノ奏者ジェイムス・クヴァースト (Jacob James Kwast, 1852 - 1927) の最初の妻となります。

コラールは G-A-C-H の4音からなるモチーフ、いわゆるジュピター音型 (ハ長調の C-D-F-E) で始まります。この音型はモーツァルトが好んで使ったことで知られ、その名も彼の交響曲第41番ハ長調 K. 551 の俗称ジュピターから取られています。モーツァルトの弟子ヨハン・ネポムク・フンメルもピアノソナタ第3番ヘ短調 Op. 20 第3楽章のフガートの主題にこの音型を用いました。そしてフンメルの弟子の一人がこのヒラーです。学習者のための性格的小品集といったものの終曲にこのコラールを配置するところに、古典に対するヒラーの敬意を感じます。曲の後半からスタッカートの伴奏が拍を刻む手法は、以前紹介したヒラー作曲のコラール (小組曲 Op. 197 第3曲) でも用いられています。

2015-02-11

Kimigayo, harmonized by Paul Fauchey

Hymne japonais [Kimigayo, the national anthem of Japan] (Paris: Philippo, 1915), harmonisé par Paul Fauchey (1858-1936).

100年前にパリで出版された日本の国歌「君が代」の楽譜のピアノ伴奏を弾きました。フランスの作曲家ポール・フォシェによって編曲されたもので、4小節の前奏と7小節の後奏、フランス語訳された歌詞が付いています。旋律はほぼ原曲通りですが、和声がフランツ・エッケルト (Franz Eckert, 1852-1916) のものと異なっています。プロイセン出身でブレスラウとドレスデンの音楽院といったドイツの音楽教育を受けたエッケルトによる和声が付いた楽譜ではなく、パリ出身でパリ音楽院で学んだフォシェによって新たに和声を付けられたものが、第一次世界大戦 (1914-1918) の最中のフランス・パリで出版されているというのは興味深いです。同じ主題で変奏曲 Hymne japonais. Thème et variations (Paris: Philippo, 1915) も書いたようですが、こちらも気になりますね。

フォシェは作曲家のほか、オルガン奏者・ピアノ奏者などとしても活動しました。カミーユ・サン=サーンス、ジュール・マスネ、テオドール・デュボワに師事し、パリ音楽院を和声法の一等賞を得て卒業。サン・ロック教会、サン・トマ・ダキャン教会の正オルガン奏者、パリ音楽院和声法教授、リリック座、オペラ・コミック座における音楽院演奏会協会の歌唱指導者・合唱指揮者を歴任しました。

[歌詞]

Nous voulons grand Empereur
Que tu règnes à jamais avec bonheur
Que toujours aux jours succèdent les jours
Que toujours tu règnes vainqueur sur nos cœurs!

[表紙] 大日本帝国陸軍の軍旗、同海軍の軍艦旗として使われていた旭日旗を背景に、仏塔と花木のある庭園、赤い顔の仮面、提灯、刀と鞘が描かれています。

2015-01-30

150th Birth Anniversary of Fritz Zierau

Fritz Zierau (1865-1931) - Hochlandsrosen (1906)

今日はドイツの作曲家・オルガン奏者、フリッツ・ツィーラウ生誕150年の誕生日です。今回はツィーラウ作曲のイ短調とト短調の2曲の小品からなる「高地の薔薇」を弾きました。

デムカー (現在のドイツ、ザクセン=アンハルト州タンガーヒュッテの一地区) に生まれたツィーラウは、マクデブルクと、ベルリンの王立音楽研究所 (ベルリン芸術大学教会音楽研究所の前身機関) で学び、1902年には王室音楽監督 (Königlicher Musikdirektor) の称号を得ています。前任者フランツ・ヴァーグナーがベルリンに去って空位となっていた、グーベン主教会のカントル・オルガン奏者、ギムナジウムの声楽教師の職を得て、1904年にグーベンに移住しました。以後1931年に亡くなるまで、グーベンの音楽文化の発展に貢献したということです。

作曲家としては、主教会で演奏するための自作のオラトリオ「弁護者キリスト Christus der Tröster」、「ヤイロ Jairos」のほか、「プロイセン教員新聞 Preußische Lehrerzeitung」、「新音楽新聞 Neue Musik Zeitung」で作品を発表しています。 IMSLP には新音楽新聞に収録された室内楽やピアノのための小品がいくつかあり、この「高地の薔薇」も1906年発行の同紙に収録された楽譜です。

Fritz Zierau - Moment musical in E minor (1903)

以前にツィーラウ作曲の「楽興の時 ホ短調」を弾いていたので併せてここで紹介します。これは1903年発行の新音楽新聞に収録された曲です。

追記: 略歴を掲載しました。ツィーラウに関する新聞記事の情報を提供して下さったらいのっとさんに感謝します。 (2015-02-11)

参照: Männer, die Guben entscheidend prägten, 2006-11-08 | Lausitzer Rundschau

2015-01-02

100th Death Anniversary of Carl Goldmark

Carl Goldmark - Thème in E major (Album du Gaulois, No. 6)

今日はハンガリーの作曲家カール・ゴルトマルク没後100年の命日です。今回は様々な作曲家のピアノ曲、室内楽曲、歌曲からなる曲集 Album du Gaulois (1885年出版) に収録されているゴルトマルク作曲の「主題 ホ長調」を弾きました。この曲集ではゴルトマルクについて以下のように書かれています。

M. Goldmark est, après M. Brahms, le compositeur le plus en vue de l'École austro-allemande. Son rare talent s'est affirmé par des ouvrages très divers: ouvertures, symphonies, pièces d'orchestre, concertos pour violon, quatuors et drames lyriques. Son opéra de la Reine de Saba, créé à Vienne, en 1874, a obtenu un succès retentissant. M. Goldmark doit donner, l'an prochain (1885), une nouvelle partition dramatique: Merlin, sur laquelle on compte beaucoup. Ce maître autrichien est aujourd'hui dans toute la force de sa production.

150th Birth Anniversary of Alfred Tofft

Alfred Tofft (1865-1931) - Airs mélancoliques, 4 pièces pour piano, Op. 36 (1902); No. 4. Chanson oubliée (C major)

今日はデンマークの作曲家アルフレズ・トフト生誕150年の誕生日です。今回はトフト作曲の「憂鬱な歌、4つのピアノ小品 Op. 36」より第4曲「忘れられた歌」を弾きました。

デンマークの首都コペンハーゲンに生まれたトフトは商学を学びながらも、ヨハン・ヘンレク・ニーベロング (Johan Henrik Nebelong) にオルガンを、ギーオウ・カール・ボールマン (Georg Karl Bohlmann) に作曲を師事し、1887年よりコペンハーゲン聖ヨハネ教会のオルガン奏者に、1903年よりコペンハーゲンの新聞 Berlingske Tidende の批評家になりました。作曲家としてはピアノ曲、声楽曲、2つの歌劇 Vifikanda (1896), Anathema (1925) が知られています。1913年創立のデンマーク作曲家協会では初代会長を務め、音楽出版社との契約交渉に商学の知識を生かしました。

2014-12-29

100th Death Anniversary of Robert Martin Henriques

Robert Martin Henriques (1858-1914) - Méditation, prélude sur H. A. G. E.

今日は、デンマークの作曲家・チェロ奏者・批評家・指揮者、ローバート・マーティン・ヘンレゲスの没後100年の命日です。今回はヘンレゲス作曲「瞑想、新市庁舎の塔の鐘の動機 H-A-G-E による前奏曲」を弾きました。

ヘンレゲス家は音楽を愛好する家庭で、ローバートの父は外国の音楽家、エドヴァルド・グリーグやアントン・ルビンシテインらと親交を結んでいました。ローバートはデンマークの首都コペンハーゲンに生まれ、同地でフリッツ・ベンディクス (Fritz Bendix)、フランツ・ネルダ (Franz Neruda) にチェロを師事、1877年にドレスデンに移住してフリードリヒ・グリュッツマッハー (Friedrich Grützmacher)、ダーヴィト・ポッパー (David Popper) にチェロを、エトムント・クレッチュマー (Edmund Kretschmer) に作曲を師事しました。同姓の作曲家、フィニ・ヘンレゲス (Fini Henriques) とは遠い親戚らしいです。

1795年コペンハーゲン大火で焼失した旧市庁舎の代わりに1892年から1905年にかけて建設されたコペンハーゲン市庁舎 (Københavns Rådhus) を記念して書かれた作品で、その塔にある鐘の動機 H-A-G-E (シ-ラ-ソ-ミ) が何度も繰り返し現れます。この庁舎は現在まで使われていて、その鐘もこの4つの音を今でも鳴らしているようです。デンマーク語ではありますが、 Rådhusklokkerne i København | Det Kongelige Bibliotek にこの鐘とそれに関連する楽曲について詳しく書かれています。

2014-12-28

F. Liszt / S. Feinberg - Gretchen from the Faust Symphony

Franz Liszt (1811-1886) / Samuil Feinberg (1890-1962) - Children's Album No. 12. Margarita (Gretchen from the Faust Symphony, S. 108)

フランツ・リスト作曲「ファウスト交響曲 S. 108」第2楽章「グレートヒェン」の、サムイル・フェインベルクによるピアノ独奏のための編曲を弾きました。

この作品はフェインベルクの死後に彼の教え子ミハイル・ゲオルギエヴィチ・ソコローフ (1908-2000) により「子供のアルバム」としてまとめて出版された17の小品の一つです。編曲とはいっても原曲の冒頭36小節に基づいた37小節の作品ということで、291小節ある原曲の約8分の1の長さになっています。リスト自身による編曲 (S. 513) と比べると、オクターヴを単音にするなどしていてやや易しく書かれています。