Augusto de Oliveira Machado (Portugal, 1845 - 1924) - Prélude pour orgue ou harmonium. Andantino (D minor).
今日はポルトガルの作曲家・音楽教師・劇場監督、アウグスト・マシャード没後100年の命日です。今回はマシャード作曲、オルガンまたはハルモニウムのための「前奏曲 ニ短調」を弾きました。楽譜は「オルガンの同時代の大家、オルガンまたはハルモニウムのための未発表小品集 Maîtres contemporains de l’orgue. Pièces inédites pour orgue ou harmonium 」第5巻 (Paris: Senart, Roudanez & Cie., 1914) の160-161頁に収録されています。
アウグスト・マシャードは1845年12月27日にポルトガル王国の首都リスボンで生まれました。リスボンでジョアキン・カジミロ (Joaquim Casimiro, 1808 - 1862)、エミリオ・ダディ (Emílio Daddi) に師事し、その後リスボン音楽院 (Conservatório Nacional de Lisboa) で学びました。1867年にフランス帝国の首都パリに移り、アルベール・ラヴィニャック (Albert Lavignac, 1846 - 1916) とアドルフ・ダノーゼル (Adolphe Danhauser, 1835 - 1896) に師事しました。
1869年にリスボンのサン・カルルシュ国立劇場 (Teatro Nacional de São Carlos) でバレエ「ゼフィレト Zefireto 」を、1870年にリスボンのトリンダーデ劇場 (Teatro da Trindade) でオペレッタ「ナバラの太陽 O Sol da Navarra 」を上演しましたが、自作の様式にイタリア音楽の影響が強すぎることに満足できず、1873年に再びパリに戻っています。1880年にポルトガルを代表する詩人ルイス・デ・カモンイス (Luís Vaz de Camões, ca. 1524/1525 - 1580) 没後300年を記念して交響的頌歌「カモンイスとウズ・ルジアダス Camões e os Lusíadas」を作曲したものの、上演する機会を得られませんでした。1883年にマルセイユで上演したジョルジュ・サンド (George Sand, 1804 - 1876) 原作のオペラ「ロリアーヌ Lauriane 」が成功したのち、リスボンとブラジルのリオデジャネイロでの上演も成功し、国際的な名声を得ました。1892年から1908年までリスボンのサン・カルルシュ国立劇場の監督に就任。1893年からリスボン音楽院で声楽教師となり、1901年から1910年まで同音楽院院長を務めました。また、ポルトガル教育省の音楽顧問も務めています。1924年3月26日にリスボンで亡くなりました。
作品にオペラ、オペレッタ、バレエなどの舞台音楽のほか、歌曲、ピアノ小品、オルガン小品があります。教え子にルイス・デ・フレイタス・ブランコ (Luís de Freitas Branco, 1890 - 1955) がいます。
出典:
- Baker, Theodore; Remy, Alfred, eds. (1919). “Machado, Augusto”. Baker's Biographical Dictionary of Musicians (3rd edition). New York: G. Schirmer. page 564.
- Cymbron, Luísa; Brito, Manuel Carlos de (2004/2016). “Machado, Augusto”. MGG Online. Retrieved 2023-03-23.
- Grove Music Online. Retrieved 2023-03-21.
- Latino, Adriana (2001). “Branco, Luís (Maria da Costa) de Freitas”.
- Picoto, José Carlos (2001). “Machado, Augusto (de Oliveira)”
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