2020-02-13

150th Birth Anniversary of Leopold Godowsky

Educational Adaptations for the Pianoforte. Sacred Music Series. Motet: "Adoramus te" ("We adore thee") (St. Louis: Art Publication Society, 1915). Composed by Giovanni Pierluigi da Palestrina (Italy, ca.1525 - 1594). Adapted and edited by Leopold Godowsky (Lithuania/USA, 1870 - 1938)

今日はリトアニア出身の米国の作曲家・ピアノ奏者・音楽教師、レオポルト・ゴドフスキ (レオポルド・ゴドフスキー) 生誕150年の誕生日です。今回はゴドフスキの編曲によるジョヴァンニ・ピエルルイージ・ダ・パレストリーナ作曲の4声のモテット「御身を崇めん、キリストよ Adoramus te, Christe 」を弾きました。「教育用ピアノ編曲集 聖楽編」の一曲として1915年に出版されました。

レオポルト・ゴドフスキはロシア帝国ヴィーリナ県トローキ郡ジャスリャイ (現在のリトアニア領ジャスレイ Žasliai) に生まれたポーランド人でした。5歳で作曲を始め、9歳で最初のピアノ演奏会を行い、ヴィリニュスで2年間学んだのちにリトアニア東プロイセンを演奏旅行でまわるほどの早熟さを示しました。1884年にベルリンの王立高等音楽学校でエルンスト・ルードルフ (Ernst Rudorff, 1840 - 1916) に3ヶ月師事。同1884年に米国に渡りピアノ奏者として活動し、1885年にはヴァイオリン奏者のオヴィド・ミュザン (Ovide Musin, 1854 - 1929) と米国北東部とカナダを演奏旅行しました。1886年から1890年にかけてはイングランドとフランスで活動し、拠点としたパリではカミーユ・サン=サーンス (Camille Saint-Saëns, 1835 - 1921) の後援を受けました。

米国に戻るとニューヨーク音楽大学 (New York College of Music) で教師となり、1891年にニューヨークのフリーダ・サックス (Frieda Saxe) と結婚し米国市民権を取得しました。1894年にフィラデルフィアのコウム・ブロード・ストリート音楽院 (Combs Broad Street Conservatory of Music) ピアノ科長、1895年から1900年までウィリアム・ホール・シャーウッド (William Hall Sherwood, 1854 - 1911) の後任としてシカゴ音楽大学 (Chicago Musical College) のピアノ科長を務めました。1900年にベルリンに移住し、1909年にはフェルッチョ・ブゾーニ (Ferruccio Busoni, 1866 - 1924) の後任としてヴィーン音楽舞台芸術アカデミー (Akademie für Musik und darstellende Kunst) のマスタークラスを担当しました。1912年から1914年まで米国を演奏旅行し、ベルギー滞在中に第一次世界大戦が始まるとその後は米国で活動します。

1922年から1923年にかけてメキシコ、南アメリカ、アジア、南西ヨーロッパをめぐる演奏旅行を行い、東アジアと東南アジアでは日本、中国、イギリス領海峡植民地のシンガポール、オランダ領東インドのジャワ島、米領フィリピンのマニラ、米自治領ハワイ準州のホノルルを訪れています。1930年にロンドンでのスタジオ録音の最中に脳卒中で倒れて右半身を麻痺し、1938年に胃癌で亡くなりました。

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