2023-12-02

100th Death Anniversary of Tomás Bretón

Tomás Bretón Hernández (Spain, 1850 - 1923) - La hamaca y la ola. Danzas para piano (Madrid: Andrés Vidal hijo); No. 1. La hamaca. Americana (D minor). A mi amigo Eduardo Aulés.

今日はスペインの作曲家・ヴァイオリン奏者・指揮者・音楽教師、トマス・ブレトン没後100年の命日です。今回はブレトン作曲「寝網と波、ピアノのための2つの舞曲」より第1曲「寝網 (ハンモック)、アメリカ舞曲 ニ短調」を弾きました。楽曲はブレトンの友人である劇作家・法律家のエドゥアルド・アウレス (Eduardo Aulés, 1839 - 1913) に献呈されています。

トマス・ブレトンは1850年12月29日にスペイン王国レオン地方サラマンカ県の県都サラマンカ (Salamanca) で生まれました。1859年から1865年まで生地のサン・エロイ芸術学校 (Escuela de Nobles y Bellas Artes de San Eloy) の音楽科でヴァイオリンを学びました。片親の家庭に育ち、12歳の時点で生地でヴァイオリン演奏を生業としていましたが、1865年に首都マドリードに移り、スペイン各地を訪れてサルスエラやサーカスの楽団で演奏や指揮をしながら、マドリード音楽院 (Real Conservatorio Superior de Música de Madrid) でヴァイオリン、ピアノ、和声法を学んだほか、エミリオ・アリエタ (Emilio Arrieta, 1821 - 1894) に作曲を師事しました。同じくアリエタに学んだルペルト・チャピ (Ruperto Chapí, 1851 - 1909) とともに1872年に音楽院で作曲部門の一等賞を受賞しました。

1880年に王立サン・フェルナンド芸術アカデミー (Real Academia de Bellas Artes de San Fernando) からの奨学金を得て、ローマヴェネツィアミラノ (1881年)、ヴィーン (1882年)、パリ (1883年) へ留学。帰国後に芸術音楽連合 (Unión Artístico-Musica) を結成し、指揮者として数多くのスペインや諸外国の新作を演奏しました。その後、マドリード音楽院の教師、院長となり、マドリード音楽会協会 (Sociedad de Conciertos de Madrid)、マドリード交響楽団 (Orquesta Sinfónica de Madrid) の指揮者を務めました。1891年には友人のイサーク・アルベニス (Isaac Albéniz, 1860 - 1909) とともにロンドンに渡り、二度のスペイン音楽の演奏会を指揮して成功を収めています。作曲家としてはオペラ「テルエルの恋人たち Los amantes de Teruel 」、オペラ「悲しみ La Dolores 」、サルスエラ「パロマの前夜祭 La verbena de la paloma 」などの劇音楽が知られています。王立サン・フェルナンド芸術アカデミー会員。カルロス三世勲章 (Orden de Carlos III) 十字章 (Cruz) およびアルフォンソ十二世文民勲章 (Orden Civil de Alfonso XII) 大十字章 (Gran Cruz) 受章。1923年12月2日にマドリードで亡くなりました。

教え子に以下の人物がいます。

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