Landon Ronald (England, 1873 - 1938) - The Garden of Allah. Incidental Music from the Play. Suite for Piano (London: Keith Prowse & Co., 1920); III. Kyrie Eleison. Andante religioso (F major).
今日はイングランドの作曲家・ピアノ奏者・指揮者、ランドン・ロナルド生誕150年の誕生日です。今回はロナルド作曲、劇付随音楽からのピアノ組曲「アッラーの園」(全5楽章) より第3楽章「キリエ・エレイソン (主よ憐れみたまえ)」を弾きました。ロバート・ヒチェンス (Robert Hichens, 1864 - 1950) 著の同名の戯曲『アッラーの園』に付けられた音楽をピアノのための組曲にまとめたものです。戯曲の元となったヒチェンスの同名の小説『アッラーの園』(1904) を原作とする映画もいくつかあり、日本でも公開されたものに『受難者』(1927年制作、レックス・イングラム Rex Ingram 監督)、『沙漠の花園』(1936年制作、リシャルト・ボレスワフスキ Ryszard Bolesławski 監督) があります。
ランドン・ロナルドは1873年6月7日に英国の首都ロンドンで、作曲家・ピアノ奏者・歌手のヘンリー・ラッセル (Henry Russell, 1812/1813 - 1900) とハナ・デ・ララ (Hannah de Lara) の私生児として生まれ、ランドン・ロナルド・ラッセルと名付けられました。兄に声楽教師・インプレサリオとなったヘンリー・ラッセル (Henry Russell, 1871 - 1937) がいます。
1884年に王立音楽大学 (Royal College of Music) に入学し、チャールズ・ヴィリアーズ・スタンフォード (Charles Villiers Stanford, 1852 - 1924) とヒューバート・パリー (Charles Hubert Hastings Parry, 1848 - 1918) に師事しました。1891年にコヴェント・ガーデンにおいて指揮者ルイージ・マンチネッリ (Luigi Mancinelli, 1848 - 1921) の下で伴奏者兼レペティトゥールとなり、1892年に興行主オーガスタス・ハリス (Augustus Harris, 1852 - 1896) が率いるイタリア歌劇団の指揮者として演奏旅行に参加し、1894年にソプラノ歌手ネリー・メルバ (Nellie Melba, 1861 - 1931) の伴奏者として米国を演奏旅行しました。1904年から1907年までロンドン交響楽団の客演指揮者、1907年から1918年までバーミンガム交響楽団 (Birmingham Symphony Orchestra) 土曜夜間演奏会の指揮者、1909年から1914年まで新交響楽団 (New Symphony Orchestra) の指揮者、1916年から1920年までスコティッシュ管弦楽団の指揮者、1917年から1918年までニュー・バーミンガム管弦楽団 (New Birmingham Orchestra) の指揮者を務めました。また、1910年から1938年までギルドホール音楽学校 (Guildhall School of Music. 1935年にギルドホール音楽演劇学校 Guildhall School of Music and Drama と改称) の校長を務めました。1922年にナイトに叙せられました。1938年8月14日にロンドンで亡くなりました。
出典: Grove Music Online. Retrieved 2023-06-04.
- Kennedy, Michael (2001).“Ronald [Russell], Sir Landon”.
- Stephens, John A.; McClellan, William ; Lamb, Andrew (2014).“Russell, Henry”.
- Rosselli, John (2002).“Russell, Henry (English singing teacher and impressario)”.
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