Charles Marie René d'Avezac de Castéra (France, 1873 - 1955) - Le petit chat est mort... (Assez lent. G major. Paris: Édition Mutuelle, 1912). À Mademoiselle Noële Maurice-Denis.
今日はガスコーニュ地方出身のフランスの作曲家・音楽批評家・出版者、ルネ・ド・カステラ生誕150年の誕生日です。今回はカステラ作曲「小猫が死んだ...」を弾きました。楽譜を見ると、冒頭の6音 (h-h-h-h-c-a) に "Le petit chat est mort..." という6音節の文が歌詞のように当てはめられています。楽曲は親交のあった画家モーリス・ドニ (Maurice Denis, 1870 - 1943) の娘であるノエル・モーリス=ドニ (Noëlle Maurice-Denis Boulet, 1896 - 1969) に献呈されています。
ルネ・ド・カステラは1873年4月3日にフランス共和国ランド県のダクス (Dax) で生まれました。ダクスのコレージュで学んだのち、フランシス・プランテ (Francis Planté, 1839 - 1934) の勧めで1891年にパリ音楽院に入学し、ルイ・ディエメール (Louis Diémer, 1843 - 1919) に師事しました。1892年にはシャルル・ボルド (Charles Bordes, 1863 - 1909) の指揮する合唱団シャントゥール・ド・サン=ジェルヴェ (Chanteurs de Saint-Gervais) に魅入られました。一年間の兵役を終えた1893年に国立グリニョン農学校 (École nationale d'agriculture de Grignon) に入学しました。
1894年に、ボルドにより典礼聖歌協会として設立されたばかりのスコラ・カントルム (Schola Cantorum) に参加しました。ボルド、ヴァンサン・ダンディ (Vincent d'Indy, 1851 - 1931)、アレクサンドル・ギルマン (Alexandre Guilmant, 1837 - 1911) の主導で1896年にスコラ・カントルムに音楽学校が開設されると、その学生となりました。ボルドから合唱、表現、リズムについて、アメデ・ガストゥエ (Amédée Gastoué, 1873 - 1943) からグレゴリオ聖歌について学び、ギルマンにオルガンを、フェルナン・ド・ラ・トンベル (Fernand de la Tombelle, 1854 - 1928) に和声法を、ダンディに対位法と作曲法を、イサーク・アルベニス (Isaac Albéniz, 1860 - 1909) にピアノを師事しました。同校の学生として知り合ったデオダ・ド・セヴラック (Déodat de Séverac, 1872 - 1921)、ブランシュ・セルヴァ (Blanche Selva, 1884 - 1942) とは親友となりました。1897年にはソレムの修道院でグレゴリオ聖歌と宗教音楽を学び、バイロイトでリヒャルト・ヴァーグナー (Richard Wagner, 1813 - 1883) のオペラ作品を鑑賞しました。1902年に音楽出版社ミュテュエル (Édition Mutuelle) を設立し、1919年まで社長を務めました。1955年10月8日にフランス共和国ランド県のアングメ (Angoumé) で亡くなりました。
出典:
- Beaupuy, Anne de; Gay, Claude. “René de Castéra”. Musica et Memoria. Retrieved 2023-04-02.
- “René de Castéra”. Musicologie.org. Retrieved 2023-04-02.
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