Oreste Ravanello (Italy, 1871 - 1938) - 4 Pezzi per organo od armonio; No. 1. Aria di Chiesa (per l'Offertorio). Andante (E flat major).
今日はイタリアの作曲家・オルガン奏者・指揮者、オレステ・ラヴァネッロ生誕150年の誕生日です。今回はラヴァネッロ作曲「オルガンまたはハルモニウムのための4つの小品」より第1曲「(オッフェルトリウムのための) 教会のアリア 変ホ長調」を弾きました。
オレステ・ラヴァネッロは1871年8月25日にヴェネツィア (Venezia) で生まれました。パオロ・アゴスティーニ (Paolo Agostini) に学び、ヴェネツィアのベネデット・マルチェッロ音楽学校 (Liceo Musicale Benedetto Marcello. 現在のベネデット・マルチェッロ音楽院 Conservatorio di Musica Benedetto Marcello di Venezia) に入学して、引き続きアゴスティーニにオルガンを、アンドレア・ジラルディ (Andrea Girardi, 1822 - 1902) に和声学と対位法と作曲を師事しました。
1888年にヴェネツィアのサン・マルコ大聖堂 (Basilica di San Marco) 副オルガン奏者と附属学校オルガン奏者に、1895年にはサン・マルコ大聖堂正オルガン奏者に任命されました。1898年にパドヴァのサンタントニオ聖堂 (Basilica di Sant'Antonio di Padova) の楽長 (maestro di cappella) に就任。1902年に母校のベネデット・マルチェッロ音楽学校でオルガン教師となり、パドヴァ音楽研究所 (Istituto Musicale di Padova. 現在のチェーザレ・ポッリーニ音楽院 Conservatorio Cesare Pollini) 所長のチェーザレ・ポッリーニ (Cesare Pollini, 1858 - 1912) が亡くなると、同研究所所長を1912年から亡くなるまで務めました。また、カトリック教会音楽の改革を目指したセシリア運動 (Cäcilianismus) の熱心な支持者であり、ジュゼッペ・サルト枢機卿 (Giuseppe Sarto. 後の教皇ピウス10世 Pius X) が結成した教会音楽刷新委員会の会員や、定期刊行誌 "Il repertorio pratico dell’organista liturgico" (典礼オルガン奏者の実用的レパートリー) の編集者でもありました。1938年7月2日にパドヴァで亡くなりました。
出典:
- Baker, Theodore; Remy, Alfred, eds. (1919). “Ravanello, Oreste”. Baker's Biographical Dictionary of Musicians (3rd edition). New York: G. Schirmer. page 743.
- Baker, Theodore; Remy, Alfred, eds. (1940). “Ravanello, Oreste”. Baker's Biographical Dictionary of Musicians (4th edition). New York: G. Schirmer. page 883.
- Bernardoni, Virgilio (2001). “Ravanello, Oreste”. Grove Music Online. Retrieved 2021-08-25.
- SL; Damerini, Adalmo (2005) 2016. “Ravanello, Oreste”. In: MGG Online, edited by Laurenz Lütteken. Bärenreiter, Metzler, RILM, 2016–. Retrieved 2021-08-25.