Eugène Anthiome (France, 1836 - 1916) - 6 Croquis d'album pour piano; No. 4. Canon mélodique (A major)
今年没後100年を迎えたウジェーヌ・アンティオーム作曲「6つのアルバムのスケッチ」より第4曲「旋律的カノン イ長調」を弾きました。この曲集の各曲、「内緒話」、「ボレロ」、「静けさ」、「旋律的カノン」、「空中のワルツ」、「バレエの調べ」はそれぞれ別の人物に献呈されていて、この「旋律的カノン」は「音楽院教授マルモンテル氏」(Monsieur Marmontel, professeur au Conservatoire)、1848年にパリ音楽院ピアノ科教授に就任したアントワーヌ・フランソワ・マルモンテル (Antoine François Marmontel, 1816 - 1898) に献呈されています。
ロリアンに生まれたウジェーヌ・アンティオームは、パリ音楽院でアントワーヌ・エルヴァール (Antoine Elwart, 1807 - 1877) に和声を、フランソワ・ブノワ (François Benoist, 1794 - 1878) にオルガンを、ミケーレ・カラファ (Michele Carafa, 1787 - 1872) に作曲を師事します。1861年のローマ賞では第一等首席のテオドール・デュボワ (Théodore Dubois)、第一等次席のテオドール・サロメ (Théodore Salomé) に次いで、第二等を受賞しました。1863年よりパリ音楽院のピアノ教師となり、教え子の中には予科ピアノクラスにいたモーリス・ラヴェルがいます。