Jeanne-Louise Farrenc, née Dumont (France, 1804 - 1875) - 3 Mélodies pour piano seul, Op. 43 (manuscrit autographe); No. 1. Andante cantabile (D major).
今年の9月15日はフランスの作曲家・ピアノ奏者・音楽教師、ルイーズ・ファランク没後150年の命日でした。今回はファランク作曲「ピアノ独奏のための3つのメロディ Op. 43」より第1曲 ニ長調を弾きました。ニ長調、ヘ長調、変ホ長調のまとまった3曲の手稿譜が残されていますが、このうちのヘ長調のメロディ (第2曲) が出版者である夫により Mélodie pour piano, Op. 43 (Paris: A. Farrenc) として出版されています。
ルイーズ・ファランク(旧姓デュモン)は1804年5月31日にフランス共和国の首都パリで生まれました。15歳からパリ音楽院でアントニーン・レイハ (Anton Reicha, 1770 - 1836) に作曲法と管弦楽法を師事しました。1821年に音楽出版者・フルート奏者のアリスティード・ファランク (Aristide Farrenc, 1794 - 1865) と結婚。1825年より初期のピアノ作品の出版を始めました。1840年に批評家のモーリス・ブルジュ (Jean-Maurice Bourges, 1812 - 1881) に絶賛された「全ての長調と短調による30の練習曲 30 Études pour piano dans tous les tons majeurs et mineurs, Op. 26」は1845年にパリ音楽院で全てのピアノクラスにおいて必修の練習曲集として採用されました。1842年から1873年1月1日までパリ音楽院ピアノ教授を務めました。1875年9月15日にパリで亡くなりました。
兄に彫刻家のオーギュスト・デュモン (Auguste Dumont, 1801 - 1884) がいます。アリスティードとの間に生まれた娘のヴィクトリーヌ・ルイーズ・ファランク (Victorine Louise Farrenc, 1826 - 1859) はパリ音楽院で母ルイーズにピアノを師事し、作曲家・ピアノ奏者として活動したものの、32歳の若さで亡くなっています。
出典: Friedland, Bea (2001). “Farrenc family”. Grove Music Online. Retrieved 2025-12-31.
0 件のコメント:
コメントを投稿