Charles Grelinger (Karel Grelinger, Netherlands/France, 1873 - 1942) - Curieuse histoire. Morceau de genre pour piano, Op. 206 (D major. Leipzig: Carl Rühle, 1908).
今日はオランダ出身のフランスの作曲家・指揮者、カレル・フレリンヘル (シャルル・グルランジェル) 生誕150年の誕生日です。今回はフレリンヘル作曲「不思議な物語、ピアノのためのジャンルの小品 ニ長調 Op. 206」を弾きました。
カレル・フレリンヘルは1873年9月30日にオランダ王国の首都アムステルダムで生まれました。デ・ヨンフ (De Jong) とカレル・フィスヘル (Karel Fischer) に学んだのち、フランスの首都パリでアレクサンドリーヌ・メナール (Mile Alexandrine Ménard) に学びました。10歳でパリ音楽院のピアノ科とソルフェージュ科に入学しましたが、両親の都合で帰国することになり、アムステルダム音楽院 (Amsterdamsch Conservatorium) で5年間学んで卒業しました。アムステルダムにあるネーデルラント歌劇場 (Nederlandsche Opera) のレペティトゥールを務め、ダニエル・デ・ランヘ (Daniël de Lange, 1841 - 1918) から対位法と作曲法のレッスンを受けました。 18歳のときにスイスで第二指揮者の職を得て、そこで最初のオペラ作品である4幕の「ソンブルヴァル Sombreval」を作曲。「ソンブルヴァル」は1897年にフランスのアミアン (Amiens) で初演され、好評を博しました。オペラ、バレエ、パントマイムなどの舞台作品のほか、室内楽曲やピアノ独奏曲を作曲しています。第二次世界大戦でのナチス・ドイツ占領下のフランスで、ユダヤ系であるフレリンヘルはナチスにより収容され、1942年9月にパリからオーバーシュレージエン大管区のアウシュヴィッツに移送され虐殺されました。レジフランス (Légifrance) によると、フレリンヘルの死亡日は1942年10月5日とされています。
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