César Antonovich Cui (Цезарь Антонович Кюи, Russia, 1835 - 1918) - 4 Morceaux pour le piano, Op. 22 (À Mr. Théodore Lechetizky); No. 2. Bagatelle italienne. Allegro (B flat major)
今日はロシアの作曲家・批評家・陸軍士官、ツェーザリ・キュイ没後100年の命日です。今回はキュイ作曲「4つのピアノ小品 Op. 22」(テオドル・レシェティツキ Theodor Leschetizky に献呈) より第2曲「イタリア風バガテル」を弾きました。
キュイといえばロシア五人組 (Могучая кучка 力強い集団) の一人としてよく知られていますが、作曲家としてそれほど多作でないにもかかわらず演奏機会に恵まれない作品が多くあるようです。ボリス・アサフィエフは「19世紀初頭以降のロシア音楽 Русская музыка от начала XIX столетия」(1930) でキュイのピアノ小品 (Opp. 14, 20, 22, 39) を高く評価していて、この「イタリア風バガテル」については以下のように批評しています。
キュイのすぐれた室内楽曲は、小品 (ミニアチュール) 様式で書かれている。すなわち次のような曲がある。……作品22番の4つのピアノ曲 (Quatre morceaux) の中ですぐれているのも、小品風の "Bagatelle italienne" (『イタリア的小曲』) である。(アサフィエフ, 樹下節訳「ロシヤの音楽 下」, 208頁)