Giacomo Carissimi (Italy, 1605 - 1674) - Prélude. Moderato (C minor) from Laudate II, Collection de morceaux pour orgue sans pédales (Brussels: A. Ledent-Malay, 1919).
今日はイタリアの作曲家・オルガン奏者、ジャコモ・カリッシミ没後350年の命日です。今回はカリッシミ作曲「前奏曲 ハ短調」を弾きました。
ジャコモ・カリッシミは教皇領マリーノ (Marino) に生まれ、1605年4月18日に受洗しました。幼いころの音楽教育については史料が残されていないようです。1623年10月からティヴォリ大聖堂 (Duomo di Tivoli) 聖歌隊歌手を、1624年10月から1627年10月まで大聖堂第一オルガン奏者を務めました。1628年にアッシジの聖ルフィーノ大聖堂 (Cattedrale di San Rufino di Assisi) の楽長 (maestro di cappella) に就任。23歳のときにドイツ語話者のための神学校であるドイツ・ハンガリー学校 (Collegium Germanicum et Hungaricum ; Collegio Germanico-Ungarico) に雇われ、ロレンツォ・ラッティ (Lorenzo Ratti, ca. 1590 - 1630) の後任として1629年から亡くなるまでの44年あまり同校の楽長を務めました。1674年1月12日にローマで亡くなりました。
楽長だったころのドイツ・ハンガリー学校の学生に1630年から1638年まで在籍したジョヴァンニ・バッティスタ・モッキ (Giovanni Battista Mocchi, ca. 1620 - 1688)、1633年から1636年まで在籍したカスパー・フェルスター (Kaspar Förster der Jüngere, 1616 - 1673)、1641年から1646年まで在籍したヴィンチェンツォ・アルブリーチ (Vincenzo Albrici, 1631 - 1687)、1644年から1651年まで在籍したフィーリプ・ヤーコプ・バウドレクセル (Philipp Jakob Baudrexel, 1627 - 1691) がおり、学外のカリッシミの弟子には1654年頃のマルカントワーヌ・シャルパンティエ (Marc-Antoine Charpentier, 1643 - 1704)、1656年以前のヨハン・カスパー・ケルル (Johann Caspar Kerll, 1627 - 1693)、1657年のクリストフ・ベルンハルト (Christoph Bernhard, 1628 - 1692) がいます。
出典:
- 樋口隆一「カリッシミ」『日本大百科全書 (ニッポニカ)』小学館 (コトバンク). Retrieved 2024-01-12.
- Jones, Andrew V. (2001). “Carissimi, Giacomo [Jacomo]”. Grove Music Online. Retrieved 2024-01-12.
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