Karl Simon Emil Israel von Kaskel (Germany, 1866 - 1943) - 4 Klavierstücke, Op. 5; No. 3. Andantino in D flat major
今日はドイツの作曲家カール・フォン・カスケル生誕150年の誕生日です。今回はカスケル作曲「4つのピアノ小品 Op. 5」より第3曲 変ニ長調を弾きました。
カスケル家はユダヤ人の一族で、バンクハウス・カスケル設立者の高祖父から父までのヤーコプ (1742-1788)、ミヒャエル (1775-1845)、カール (1797-1874)、フェーリクス (1833-1894) は代々個人銀行家でした。祖父のカール・フォン・カスケル (Michael Ernst Karl von Kaskel) は音楽を嗜み、ジャコモ・マイアベーアやカール・マリア・フォン・ヴェーバーといった同時代の音楽家との親交も知られています。バンクハウス・カスケルは1872年にドレスナー銀行となりました。
カール・フォン・カスケルは初めライプツィヒで法律を学んでいましたが、音楽の道に転向してライプツィヒ音楽院でザーロモン・ヤーダスゾーン (Salomon Jadassohn) とカール・ライネッケ (Carl Reinecke) に、次いでケルンでフランツ・ヴュルナー (Franz Wüllner) に師事しました。生地のドレスデンで活動したあと1930年代にミュンヘンに移りましたが、ユダヤ人迫害が激しくなるとベルリンで隠れ住むようになり、そのまま同地で亡くなりました。
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