2015-11-29

150th Birth Anniversary of Emil Kronke

Emil Kronke (Germany, 1865 - 1938) - 4 Deutsche Tänze, Op. 65; II. Giocoso grazioso (B flat major)

今日はドイツの作曲家・ピアノ奏者、エミール・クロンケ生誕150年の誕生日です。今回はクロンケ作曲「4つのドイツ舞曲 Op. 65」より第2番変ロ長調を弾きました。

プロイセン王国プロイセン州 (Provinz Preußen) ダンツィヒ (現在のポーランド領グダニスク) に生まれたエミール・クロンケは、ライプツィヒ音楽院カール・ライネッケカール・ピウッティ、オスカー・パウル (Oscar Paul, 1836-1898) に、次いでドレスデン音楽院ジャン・ルイ・ニコデテオドール・キルヒナーフェリクス・ドレーゼケに師事しました。その後はドレスデンを拠点に活動します。

作曲家としては管弦楽曲、ピアノ協奏曲 Op.72、室内楽曲、ピアノ曲などを書いていて、その中でもフルートを含む室内楽曲が良く演奏されています。編曲の分野では、フランツ・リスト、ジョルジュ・ビゼー、エドヴァルド・グリーグといった他作曲家の作品を2台ピアノ用に編曲しています。ライプツィヒのシュタイングレーバー (Steingräber) が出版したショパン作品集の校訂者でもあり、クロンケの作品の中には Chopin-Etüden, Op. 23 といったものもあるようです。

2015-11-06

Josef Hofmann - Prélude in A minor, Op. 30 No. 2

Józef Kazimierz Hofmann (Poland, 1876 - 1957) - 8 Préludes pour le piano, Op. 30; No. 2. Allegro in A minor

ユゼフ・ホフマン作曲「8つの前奏曲 Op. 30」より第2番イ短調を弾きました。ホフマンは手が小さかったと伝えられるものの、この曲では左手で10度を軽くつかめるようでないと難しい箇所が出てきます。1903年に出版されたこの前奏曲集の調 (C, a, G, e, D, h, A, As) を見ると五度圏による配列になっていますが、もしかしたら全調24曲の前奏曲集とする構想があったのかもしれません。

幼くしてピアノ奏者として活動したホフマンですが、1888年から1894年にかけてアントン・ルビンシテイン、ハインリヒ・ウルバン (Heinrich Urban, 1837 - 1901)、モーリッツ・モシュコフスキオイゲン・ダルベールに師事し、作曲も学びました。本名のほかにミヒェル・ドヴォルスキー (Michel Dvorsky) の変名でも作品を出版していたようです。

2015-11-05

Ignatius de Orellana - Melodic Study No. 4

Ignatius Antonio de Orellana (England, ca.1860 - 1931) - 24 Melodic Studies for Pianoforte; No. 4 in A major.

イングランドの作曲家イグネイシャス・デ・オレヤナ作曲「ピアノのための24の旋律的練習曲」より第4番イ長調を弾きました。ジャージー島セント・ヘリアのスペイン系の家庭に生まれたイグネイシャス・デ・オレヤナは、ロンドンでヴァイオリンを学び、同地を拠点としてヴァイオリン奏者・指揮者・オーケストレイターとしても活動しました。

「ピアノのための24の旋律的練習曲」は1890年頃に出版されており、、全24調で書かれています。第4番イ長調は、前半が対位法的なアンダンテ、後半が右手の2分音符の和音と左手の16分音符の音階を組み合わせたアレグロの、2部からなる風変わりな構成です。

2015-11-02

150th Birth Anniversary of Sergey Yuferov

Sergey Vladimirovich Yuferov (Сергей Владимирович Юферов ; Сергій Володимирович Юферов ; Serge Yoûferoff, Ukraine, 1865 - 1927) - 6 Pièces pour bébé, Op. 50

No. 3. Doumka (Думка ; Dumka). Andantino

No. 6. Nocturne (Ноктюрн). Adagio

今日はウクライナの作曲家セルゲイ・ユフェロフ (セルヒーイ・ユフェロウ) 生誕150年の誕生日です。今回はユフェロフ作曲「幼児のための6つの小品 Op. 50」より第3曲「ドゥムカ イ短調」と第6曲「夜想曲 ニ短調」を弾きました。曲集の献辞には「我が親愛なる甥キリールに A mon cher neveu Cyrill 」とあります。

オデッサに生まれたセルゲイ・ユフェロフは、ペテルブルクでアレクサンドル・グラズノフとニコライ・クレノーフスキー (Николай Семёнович Кленовский, 1857 - 1915) に、モスクワでニコライ・グーベルト (Николай Альбертович Губерт, 1840 - 1888) とゲルマン・ラローシに師事しました。