Fritz Zierau (1865-1931) - Hochlandsrosen (1906)
今日はドイツの作曲家・オルガン奏者、フリッツ・ツィーラウ生誕150年の誕生日です。今回はツィーラウ作曲のイ短調とト短調の2曲の小品からなる「高地の薔薇」を弾きました。
デムカー (現在のドイツ、ザクセン=アンハルト州タンガーヒュッテの一地区) に生まれたツィーラウは、マクデブルクと、ベルリンの王立音楽研究所 (ベルリン芸術大学教会音楽研究所の前身機関) で学び、1902年には王室音楽監督 (Königlicher Musikdirektor) の称号を得ています。前任者フランツ・ヴァーグナーがベルリンに去って空位となっていた、グーベン主教会のカントル・オルガン奏者、ギムナジウムの声楽教師の職を得て、1904年にグーベンに移住しました。以後1931年に亡くなるまで、グーベンの音楽文化の発展に貢献したということです。
作曲家としては、主教会で演奏するための自作のオラトリオ「弁護者キリスト Christus der Tröster」、「ヤイロ Jairos」のほか、「プロイセン教員新聞 Preußische Lehrerzeitung」、「新音楽新聞 Neue Musik Zeitung」で作品を発表しています。 IMSLP には新音楽新聞に収録された室内楽やピアノのための小品がいくつかあり、この「高地の薔薇」も1906年発行の同紙に収録された楽譜です。
Fritz Zierau - Moment musical in E minor (1903)
以前にツィーラウ作曲の「楽興の時 ホ短調」を弾いていたので併せてここで紹介します。これは1903年発行の新音楽新聞に収録された曲です。
追記: 略歴を掲載しました。ツィーラウに関する新聞記事の情報を提供して下さったらいのっとさんに感謝します。 (2015-02-11)
参照: Männer, die Guben entscheidend prägten, 2006-11-08 | Lausitzer Rundschau