Camille W. Zeckwer (USA, 1875 - 1924) - Petite valse, Op. 96 No. 2. Lento (A major). (Philadelphia: Theodore Presser, 1922).
今日は米国の作曲家・ピアノ奏者・音楽教師、カミーユ・ツェクヴァー (カミル・ゼクワー) 没後100年の命日です。今回はツェクヴァー作曲「小円舞曲 イ長調 Op. 96 No. 2」を弾きました。楽譜では題が "Petit valse" となっていますが、フランス語では女性単数名詞 (valse) を修飾する形容詞も女性単数形 (petite)となるため、フランス語による正しい題は "Petite valse" となります。
カミーユ・ツェクヴァーは、プロイセン王国ザクセン州出身の作曲家・オルガン奏者・音楽教師であるリヒャルト・ツェクヴァー (リチャード・ゼクワー Richard Zeckwer, 1850 - 1922) の子として、1875年6月26日にペンシルベニア州フィラデルフィアで生まれました。フィラデルフィア音楽アカデミー (Philadelphia Musical Academy. 現在の芸術大学 University of the Arts) で父リヒャルトらに学び1893年に同校を卒業。1893年から1895年までニューヨークでアントニーン・ドヴォジャーク (Antonín Dvořák, 1841 - 1904) に作曲法を師事。ドイツ帝国の首都ベルリンに渡り、フィーリプ・シャルヴェンカ (Philipp Scharwenka, 1847 - 1917) に作曲法を、フロリアーン・ザイーツ (Florián Zajíc, 1853 - 1926) にヴァイオリンを師事しました。米国フィラデルフィアに戻ると、父が学長を務める母校フィラデルフィア音楽アカデミーの教員となり、父が学長を退いた1917年には同校のジャーマンタウン支部長 (director of the Germantown branch) となりました。1924年8月7日にニューヨーク州サウサンプトン (Southampton, New York) で亡くなりました。
作曲家としてはオペラ、カンタータ、合唱曲、歌曲、交響詩、ピアノ協奏曲、室内楽曲、多数のピアノ曲を作曲しました。1899年、1904年、1914年にはフィラデルフィア管弦楽団との共演で「ピアノ協奏曲 ホ短調 Op. 8」を演奏しています。
出典:
- Grove Music Online. Retrieved 2024-08-07.
- Albrecht, Otto E.; Meckna, Michael (2001). “Zeckwer, Camille”.
- Albrecht, Otto E.; Schleifer, Martha Furman (2010). “Zeckwer, Richard”
- Baker, Theodore; Remy, Alfred, eds. (1919). Baker's Biographical Dictionary of Musicians (3rd edition). New York: G. Schirmer.
- “Zeckwer, Camille”. page 1064.
- “Zeckwer, Richard”. page 1064.